モミジを中心に被害が最近拡大しているテッポウムシの駆除方法をご紹介します。
モミジの中でも特にハウチワカエデ、次にコハウチワカエデの順に被害が拡大しています。
三重県ではナラガレの被害が急激に進行しています。
今年も酷暑の異常気象。
近年、夏の酷暑が当たり前になってきているため、異常気象という表現が正しいかどうかも考え物です。
それでは、テッポウムシの駆除方法について ご説明していきますが、若干気持ち悪い画像が出てきますので観覧にはご注意ください。
このようにおがくずが出ていたら、カミキリムシの幼虫通称「テッポウムシ」の食害跡です。
テッポウムシは枝や幹の中を食害するため樹勢が著しく衰え、枝が枯れたり、樹そのものが枯れたりします。
庭の中でカミキリムシの成虫を見かけたら、昔は喜んで虫取りをしていたと思いますが、立派な害虫です。
すでに数ヶ所に産卵されている可能性があります。
カミキリムシの成虫は樹勢の衰えた幹に産卵しやすいので、樹勢を強く、元気にすることが予防につながります。
初春の散水が大きなカギを握ります。
散水のポイントはこちらから
もしも産卵のため幹に穴を開けて侵入しても、樹勢が強いとヤニなどで甲虫類の幼虫は生育できないのです。
また、枯れ枝を放置しないように、樹皮の荒れている枝などは剪定して取り除いておくことも予防につながります。
さて オガクズを発見したらその付近、幹の上部までよく観察してください。直径2mm程度の穴が開いているはずです。
今回は幹の周りをぐるりと回っていました。
中心付近に白く見えるのがテッポウムシです。
もう少しリアルな画像が見たい方はご連絡ください。ここでご紹介するにはグロテスクすぎるので・・。
食害跡を根気よく探していきます。
発見。そして捕獲しました。
一般の方があまりグリグリ幹を傷つけてしまうと、植物が水を吸い上げる道「道管」を傷つけてしまう可能性があるので 専門医にご相談することをおすすめします。
庭チャンネルHP
また 穴を無理に広げず、HSでキンチョールEという カミキリムシの幼虫専用の殺虫剤を 穴の中へ散布するのも良い方法です。
散布後は必ず蓋をしてくださいね。
駆除後は人口樹皮で樹皮を守り殺菌、そして道管を再生します。
念のため時期はずれていますが、スミパインでの成虫予防及び駆除も実施しました。
よく似た被害でオリーブの幹を食害する 「オリーブゾウムシ」があります。
インターネットの素人様の投稿でよく「同じ虫」という表現がありますが、全く違う害虫なのでご注意ください。
また駆除方法も全く違います。
オリーブゾウムシは1に予防2に予防3・4がなくて 5に大量発生を防ぐ予防が大切です。
こちらについては後日、お伝えいたします。
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