ネット上で嫌われ者のヒサカキ。
嫌われる理由を調べてみました。
・独特の香りがします。たくあんのような匂い、インスタントラーメンの粉末スープの匂いなどと表現する人もいます。
・匂いを文字で表すのは難しい。
・人によってはガスの匂いに感じる。
など様々な嫌われ文句が書いてあります。一言でいうと「くさい」
ですが、少なくとも私は「くさい」と感じたことはありません。
姫榊(ヒサカキ):ツバキ科ヒサカキ属 常緑小高木。
開花時期:3月から4月 雌雄異株
弊社のお客様、植木屋さんのご子孫の方にも
「春 くさいからいや!」
と言われました。どんなふうに生えていましたか?と聞いたところ
「神社の横を通った時」でした。
皆さんが くさいと感じることでよくあるケースがヒサカキ生垣の横を通っています。
大量のヒサカキ横はたしかに 匂いは強烈かもしれません。
秋の香り キンモクセイもほのかに香ればいい香りと感じるかもしれません。経験上、大量にあるところのそばを通れば鼻が曲がるほど苦しくなります。
成長が割と遅めで 剪定にとても強く葉数のコントロールがしやすいため、昔はヒサカキの生垣が神社等でよく採用されていました。
関東地方では榊(サカキ)として神棚に供えるために売られています。しかしヒサカキはヒサカキ属、サカキはサカキ属と別属です。
日本では古くから神事に用いられる植物であり、神様の領域と人の領域の境目に供えたことからサカイノキ。
神の依代「榊」という国字もそこから生まれました。
こんなに縁起が良く 日向でも耐える能力があり、タッチが細くそよぎ、照葉の美しい樹を庭にそっと添えない理由が「ネット情報」というのは悲しくて仕方ありません。
大量にあれば 確かにつらい香りかもしれません。
ひっそり一本であれば 匂いの感じ方は人によって様々ですが 私は「くさい」と感じたことはありません。
お客様からも「くさいから変えてほしい」と言われたことは一度もありません。
先ほどの植木屋さんのお孫さんも とても気に入っています!美しい!
と言っていただいています。
500年以上たった森の姿。
極相状態の森。森の王様であるスダジイで光がほとんど届かない森にもヒサカキはわずかな光で生きています。
通常植物の葉の新陳代謝は1年のものが多い中 ヒサカキは12年使うことでカロリーの消費を抑え生き続ける努力を惜しみません。
ヒサカキのすばらしさ。もう一度見直してみてください。
にほいは個性。感じ方はさまざまです。
弊社の植木屋さんは 200本程度たまに入荷するレア植物です。
一瞬で売り切れてしまう超人気樹種になっていつも捕りあいになっています。
美しい景色には 強力な名わき役。ヒサカキは必要不可欠ですが、あまり入荷がないため植えられたらラッキーです。
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