お待たせいたしました。
ガーデニングワールドカップ「輝望の庭」製作工程をお届けいたします。
皆さんあまり、製作の過程をアップされていないのがなんとなく 不思議に思う今日この頃です。
世界の技は 門外不出なんでしょうかね。
輝望の庭の全貌、コンセプトはこちらからご覧ください。
今回は屋上緑化についてご報告いたします。
今回の屋根はウォーターカーテンを取り付けるために二重構造の屋根を施工しました松や鉄のリングのクレアランスを考慮しながらミリ単位の組み立て作業となりました。
仮組が完了した 原子炉建屋をイメージした屋根を現場に搬入します。
九州チームは会社でこういった下準備ができてうらやましいです。
我々名古屋チームは全て現場で作業でさまざまなトラブルを解消しながらビルドの当日を迎えてしまいました。
時間が足りません・・・・。
池の準備や植栽を施した後、屋根の防水工事が始まりました。すっかり日も落ちて、ライトの下での作業。とても施工がしにくかったです。
今回防水に使用した材料は通気シートという建築の外壁下地に使われるシートです。
植物に水を上げる際、べニアのアクが下に出にくくするため大切な工程の一つです。
通気シートが貼り終わりました。ラスを貼りモルタルで原子炉建屋の崩壊のイメージを再現します。
モルタル塗りが完了し一日経過。
上手くクラックが入り建屋崩壊のイメージが出来上がりました。
左官屋さんは割れないように塗るのが仕事。間逆のお願いをしたので、さまざまな実験を繰り返し本番に挑みました。
さて 屋上緑化のスタートです。
まずはネニサンソという真珠岩(パーライト)を高温で特殊処理した白色粒状で軽量の無機質土壌改良材を使用しました。
水を加え 圧縮することによって固まります。
土を使ってしまうと重量がかさんでしまったり、泥が下に流れ落ちてしまうため、今回この方法を採用しました。
近年の屋上緑化では良くつかわれている人工土壌を使った植栽方法です。
さまざまな植物を植え込んでいきます。
コスモスを中心に草原を再現していきます。
屋根に上り下りが何度も出来ないため ばけつリレー方式で植栽していきます。
だんだん出来上がって来ました。
蒸散防止とネニサンソの飛散防止のためにハイゴケをマルチング材に使用しました。
植物が荒野に生まれる時、まずコケ類が岩につき、その苔の上に種が落ち植物達が根を下ろしていく・・・。そんなストーリーも再現しています。
輝望の庭の全貌、コンセプトはこちらからご覧ください。
屋上緑化完成です。野原の可憐なお花達がゆらゆらと揺れています。再生の象徴であるイネ科の植物を多く採用しています。
草原のイメージが出来上がりました。
原子炉建屋の上に草原が広がりフィルターとなって 美しい奇跡の泉に命の水を注ぎます。
さて 次回は壁面緑化についてお届けいたします。
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