雑木林がアートになる。
原風景を再現しようとした時。そのお手本は自然。
素晴らしい木々の美しさにあらためて気づかされた時。私は感動しました。
そして「植物は絵の具」セクシーな樹形を真っ白なキャンバスである構造物に鮮やかな葉色で彩ります。
葉色だけでなく 影までも 美しさに拍車をかけます。
コントラスト。
奥行きを表現する際によく使います。自然な影を作りだす。さりげないおもてなしの精神がそこには存在します。
素敵なお客様との出会いは1年前。たくさんのお話をさせていただきました。
さまざまなこだわり満載の里山の景 程々の家外構|雑木林を切り取った庭
コチラからご覧になって下さい。
外構は家との調和がいちばん大切。
そしてお客様と作り手の調和も大切です。
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すっかり、騙されました!
こんな庭になるとは…プランを見て想像はしていましたが、やはりイメージと実物は異なるものです。
家を建てる事しか当初念頭になかった私たちでしたが、土地を購入しいよいよ最後の契約、という頃、担当の方に「ところで外構はどうしましょう」と言われました。
それまで数々のモデルハウスを訪れていた私たちでしたので、却って色々に作り込まれた庭が、一体どんな役割で如何に考えられていたのか、あまり意識をしていなかったのです。
プランを見せてもらった時、正直に言ってあまりピンと来ませんでした。
確かに自分たちの希望は汲まれていたけれども、何だか普通過ぎる。もっと言うと、モデルハウスを見て無意識に持っていた素敵な家のイメージの中には、いかに多くの「庭」あるいは「外構」のイメージが含まれていたかに気づかされました。
そこで、庭は誰に頼もうかと考えていた頃、たまたま通りがかったお店に目が行きました。
実は以前からお店の存在は知っていたのですが、庭づくりの専門店とは知らず、ただ通り過ぎ、面白そうな店だなと。
どうやって作ったのか、誰に作ってもらったのか聞いてみようぐらいに思ってました。
戸高さんの最初のプラン、ワクワクしましたね。
ちょっとこれどうなっちゃうの、って。
今まで持っていたイメージとも全く違うし、限られた敷地や配置に驚くほどの工夫を、そして私たちの希望を盛り込んで、かつ調和のとれた佇まい。こんなデザイン、思いつきません。
そして、見積もりにもびっくり!
実は、今だから言いますが、方々に手を回して、この見積もりが妥当か、色々検証したのです。
たまたま友達に外構屋さんがいたので、その人にも協力してもらえました。
そこで分かったことは、この庭をこの価格で作るには、特別な技術と特別な仕入れがなければできないということでした。
そしてさらに、無理を言って他のプランを考えてもらったり、結局最初のプランが頭から離れず、予算に合うように考えてもらったりと、庭と家とをトータルで考えての作業でした。
絵を描いては消し、消しては描くということの繰り返しでした。非常に繊細な、あたかも人間の心の、ためらいや、迷いが、そのまま形になったかのような作業でした。
まさに、人生そのもののようでした。
もちろん、お任せしっぱなしもできたかもしれませんが
私たちの家ですから、妥協せずに最後まで煮詰めた感があります。
でも本当は、私たちは言いたいことを言っただけで実際に考えたのは戸高さんなんですけどね。
そのやり取り全てが楽しかったです。
家が完成して庭が出来上がるまで、ホームページを見たりしてイメージを膨らませていましたが、その時も気になることがありました。
今までの施工例を見ると、私たちのイメージよりも植物が少ない気がしたのです。
いよいよ植栽がされたその日、私の懸念は消えました。
見事、としか言えません。写真を撮ると、田舎育ちの私には、緑が少なめに見えますが、実際には奥行きも高さもあり、十分なボリウムでした。
さらにこれが根付いてもう少し枝を広げると、それは素晴らしいものになると確信しています。水やりは大変そうですけどね。
モチノキの梢を残すプロジェクトから始まって完成まで、7ヶ月以上にわたり、戸高さんはじめ沢山のスタッフの方にお世話になりました。
中には私のクライアントの方も参加してくれたり、嬉しい驚きもありました。これからは、庭を育て、共に成熟して行く時間だと思います。良きアドバイスを、お願いします。
それから、第二期工事もお願いしますね。