若いリンゴの剪定・・・2月9日
りんごは寿命の長い作物・・・といわれています。
苗木を植えてから実がなり始めるまでに約4~5年大事に育てると、
それから約数十年間は実をならせ続けることが可能です。
まず、剪定の時期は落葉して休眠に入ってから行います。
苗木が若い間は余り剪定しません。
若い樹の場合は樹勢が強いので間引き剪定が主となります。
勢いの良い枝を思い切りカットしてしまうと更に勢いの強い枝が出る、
という悪循環になるので気をつけましょう。
また、全体的に刈り込む剪定は避けましょう。
花芽を切ってしまうことになります。
間引き剪定の他に、立ち上がっている枝を下側に引っ張って、
枝を水平近くまで折れないように倒してやる「誘引」を行うと枝の成長が抑えられて、
花芽がつき易い状態になります。
2年目の冬、新しく伸びた梢1/3を切り詰めます。
この時、枝が直角にならないよう剪定しましょう。
実が成るようになったら12月から2月の間に翌年に花芽がつきやすいように
剪定をします。
また、生理落果が終わる(開花後3週間)頃に行う“摘果”も大切な作業です。
生育状態の良い1果のみを残し、他は摘み取ります。
目安は3~4芽に1果とされ、中心果が大きくて育ちも良い・・・とされています。
摘果の基準は、小玉系は2~3頂芽に1個、大玉系は3~4頂芽に1個位です。
生理落下の発生を心配して摘果を遅らせると養分の競合が激しくなり
生理落下を助長させることになります。
隔年結果の原因となるので 6月中~下旬までに摘果した方が良いです。
(生理落果・・・強風や病害虫の被害でないのに、花や実が落ちてしまうこと)
その後は病害虫に気を付け、袋かけをしたり殺菌剤や殺虫剤を散布したり、
徒長枝を整理剪定し風通しを良くしてあげましょう。
剪定以外のチェックポイントとして、水やりを上げておきます。
地植えでは余り気にしなくても良いですが鉢栽培では重要な
ポイントです。
乾燥しすぎ、湿りすぎは共にだめです。
水はけの良い土に植えると管理し易いです。
こまめに水遣りをするとかえって根が乾燥に対して弱くなってしまいます。
コツは鉢の表面が乾くまで待ってから充分に水遣りをすることですよ。
<今日の花:ストック 花言葉:永遠の美、逆境の忠節>