<イチジク>
イチジクは剪定しない方が実のつきが良いという説もありますが、
成長が早いため、剪定しないで放置しておくと数年で枝があちこちに伸びだし、
非常に込み合うと共に、背丈も大きくなり過ぎて収穫が大変になります。
将来の木をどのように作るか?それを考えて剪定作業をしましょう。
イチジクの剪定は、品種によって剪定方法が異なるので注意しましょう。
*夏果専用種・・・6~7月収穫
*秋果専用種・・・8月以降収穫
*夏秋兼用種・・・6~7月、8~10月収穫
夏果は前年に新梢の先端にできた花芽が翌春に開花・結実して6~7月に成熟します。
冬だからといって全ての枝の先端を剪定すると花芽を切る事になり、夏果がつかなくなってしまいます。
夏秋兼用種と夏果専用種は実を付ける枝を数本残し、それ以外の枝は、下3芽くらいを残して切り戻します。
秋果はその春に伸びた新梢に花芽がつき、夏~秋に実が成熟しましす。
秋果専用種は、冬に全ての新梢を2~3芽残して切り戻します。
その他に、内側に向いている枝や元気のない枝は付け根から切り、
日当たりが良くなるように間引き剪定をするようにしましょう。
=剪定時の注意点=
*剪定は葉が落ちた12月頃から樹が休眠している翌年の2月頃までの間に行なう。
*カミキリムシ等に食害された枝は切り落とす。
*ある程度の高さになったら、上方に伸びている枝は切り落とす。
*絡み合っている枝や地面に向かって下がっている枝は切り落とす。
*剪定した後は雨水が入って切り口が腐ったり、そこからカミキリムシが入ったりするので、
切り口に塗布剤を施しておく。(殺菌剤が入った「トップジンMペースト」で殺菌保護します。)
*「結果枝」(花芽がついて開花・結実する果樹の枝)には「節」があります。来年この「節」から芽が出ます。
剪定の時は、花芽に気を付けましょう。
その他の植物の剪定方法は下に出ています。クリックしてみてください